サライ 1998.9.17 Vol.10 No.18 ■話題 写真集 『雨の花』 撮影:八木祥光 雨の滴が創り出すもうひとつの花景色 ■話題 ファッション ダンヒル・コレクション DUNHILL 創立105年を誇るダンヒルが創業湯治の逸品を大阪に常設展示 ■話題 伝統芸術 創作面 童、爺、蚊から能面まで、人間の内奥を彫りだした創作面 ■インタビュー 渋田一幸 72歳・海獣ハンター オホーツク海にアザラシや”海のライオン”トドを追い60有余年 面白がって殺生をしてはならん。 ”獲物は金に換えるか食う”が信念です トドよりもむしろ怖いのは氷。 ”生きている流氷”に、25日間も閉じ込められたことがあります 今は動物の殺生は認められないご時世。 でも僕は、この道より生かす道無しです。 ■特集 日本三大名月を愛でた文士たち 観月の宴 ・上代から現代もでの『月見考』日本人はなぜ月を愛でるのか ・紫式部 ●滋賀県石山寺 日本の三大名月 『源氏物語』の生まれた奇岩山の風雅なる月夜 ・伊藤整 ●北海道小樽 小樽運河 「純粋な感覚人」が恋の情動に駆られた月 ・大町桂月 ●青森県蔦温泉 蔦沼 空と水面と、ふたつの月に導かれて行く原生林の夜 辞世の句 極楽へ越ゆる峠の一休み 蔦のいで湯に身をば清めて ・松尾芭蕉 ●茨城県鹿島 鹿島神宮 風狂が到達した侘びの極み 水郷の雨月、無月 俳句 此松の実ばへし代や神の秋 (鹿島神宮にて詠む) ・若山牧水 ●群馬県法師温泉 自然歌人が愛した水上の月光浴の似合う秘湯 ・永井荷風 ●東京下町 日和下駄で歩いた昔日の名残、荷風の江戸供養 ・太宰治 ●山梨県・静岡県富士山 田貫湖(河口湖奥) 月下の青く透ける富士を湖畔より望む風雅の時間 ・佐多稲子 ●京都市嵯峨野 平安絵巻のような月下の宴 船上の白拍子の幽玄なる舞 ・堀口大學 ●兵庫県明石 月照寺の大鐘楼を渡る名月を追う、明石の旅 ・小泉八雲 ●島根県松江 神話の国、出雲の空に浮かぶ雲間の名月 ・月見の宴の料理を設える ■特集 秋の夜の幸はここに あれ松虫が泣いている ・スズムシ飼育 鳴く虫を育てる文化の誕生 ・鳴く虫の仲間 秋の夜の音楽家たち ・虫売り 江戸時代から親しまれる秋の夜の幸 ・虫かご 技術を毛ッッ集して作られた鳴く虫の”宿” ・鳴く虫を愛でる 日本 ・鳴く虫を愛でる 中国 ・文学 詩や俳句に登場する虫たち ・絵画 花鳥画と博物画の二大潮流 ・美術・工芸 職人たちの愛すべきモデル ■トピックス 手紙から写真展まで趣味の世界を広げる「デジタル機器」 ・パソコンを使わずに手軽に電子メールを楽しむ ・パソコンを使わずにデジタルカメラをプリントする ・入門を優しくするパソコン機種 ・年齢に優しいパソコン周辺製品 ・シニア向けパソコン教室とサポートセンター ■食べ物 もう一つの旬 浜納豆 辛皮作り 静岡県三ヶ日町 僧家に伝わる中世の滋味に辛さと香りを添える幻の薬味 *山椒の皮が原料 知的料理講座 台所が呼んでいる たこのガリシア風 ■旅 ・続・誰も行かない日本一の風景 絶景 柳田の彼岸花 奈良県高市郡明日香村 ■アート サライ美術館 「永遠のきらめきバカラ展」より パリに輝いたジャポニスム *バカラパシフィック Baccarat ■道具 新スタンダード生活道具図鑑 ライティング・デスク ■車 普通科車会学 アルファロメオ/156 2・5V6 ■最後の庭師口伝 木と語る 第8回 庭の見立て 佐野藤右衛門 植藤造園第16代 今回はわしの手掛けた庭を見て貰おうかい(岐阜県羽島) ここの庭づくりで大事なんは、冠婚葬祭など、 この土地独特の風習やろな たとえ新しい感覚の庭でも、その家の歴史を壊したらあかんのや 【口伝の締め括り】 ・門からの伝いに気配りをする ・燈籠は庭のかんざし ・家の歴史を庭で壊さない ・場所に応じた庭の役目を知る ・庭中の道は遊び心をもって配置し、遮蔽しつつも空間に厚みをもたす ■読み物 秋山庄太郎の麗しの銀幕スター 覚梨枝子 紳士のブランド ファッション編 第12回 エルメネジルド ゼニア 原毛の調達から仕上げに至るまで。 3代・90年の歴史が育てた「最高級」への執念 Ermenegild Zegna ゼニアジャパン 私の見つけたいい品好きな品 携帯用小物 駱駝の庭仕事 道具8 手袋 続・定番朝飯自慢 加藤芳郎 73歳・漫画家 折々の散歩道 宅配便のスイカ ●花群落を探す旅 第3回 鎌倉 歴史と文学に彩られた花の町・鎌倉に 秋を呼び込む紅白のハギとヒガンバナの寺